OPTLIFE.png

ライフオーガナイズ 家を整える

片づけのプロが偏愛する収納グッズ!

今日はこれまでのコラム記事とは趣を変えて、片づけのプロが偏愛している収納グッズのご紹介をしたいと思います。

 

前半は私の独断と偏見、持論を展開させていただきますが、後半はライフオーガナイザーを含む片づけ整理収納関係の仕事をしている人が自宅でもよく使用している、そして提案で頻繁に使用するアイテムをご紹介します。

 

先に1つ注意点ですが、収納グッズを買っても家は片づきません。よくTVや雑誌で収納用品特集をしていますが、それを買ったところで根本的な物量や質の見直しにはつながりませんのでご注意ください。

 

収納用品を購入するタイミングは、整理が終わった後です。詳細はこちらの記事で解説しています。

片付けの順番を守れば片づく!苦手な人はまずは手順を知るところからスタート!

 

 

 

私はプラスチックをできるだけ使いたくない派

これまで約10年クライアントのご自宅で物の整理をしてきた中で感じたのは、とにかくプラスチックの収納用品が余って処分されることでした。

 

 

真剣に整理をすると、かならず物が減ります。その時に、大量にそれまで使用してきたあらゆるプラスチックの収納が余ります。これは、私自身の自宅の経験でも同じです。

 

 

 

水回りや食品保存など、どうしても天然素材ではなくてプラスチックの方が使い勝手がいい場所もあります。そういう場所は使うにしても、家中プラスチックの収納用品を使う必要はないのではないか、と思うのです。むしろ、プラスチックの収納グッズを買わないようにするだけで、物を減らせるし、片づけが進むのではないか?とさえ思う時があるのです。

 

100均の収納用品は手軽に入手できてとても便利です。でも同時に、手に入れやすいからこそ、本当は不必要な物を安易に買ってしまうことにつながりやすいです。また、価格相応の品質なので重たい物を入れると割れてしまいますし、使用している中でどんどん劣化するので買い替える頻度が高いです。買い替えたり買い足したりする際にも、廃盤やモデルチェンジしていることだってあります(そうすると、揃えてあった方が見た目や使い勝手がいいので、全部買い替えることになります)。

 

 

そして処分する際の課題。

 

収納グッズをはじめとする「製品プラ」は、ゴミ焼却炉の性能が高くて高温で焼却できる場合は「燃やせるゴミ」として処分できます。そのような焼却炉を持たない自治体では、「燃やせないゴミ」として処分されます。今、日本では燃やせないゴミの埋め立て地がどんどんいっぱいになってきていて、環境省では令和元年度のデータを基に、「およそ20年で日本全国のゴミの埋め立て場・最終処分場が満杯になり、ゴミを埋め立てできなくなる」という発表を出しています。(正確には21.4年、2040年代)。

 

ですから、もう使わないといって不燃ごみに簡単に出していていいのか?ということは、私たちがしっかり考えなければいけません。

 

焼却してしまう場合について考えてみても、実際にプラスチックはよく燃えるので、焼却炉でも補助燃料として使用されていることもありますが、だからといって石油から製品を作って、いらなくなったらすぐに燃やしてしまえ、というわけにもいきません。石油も地球上の資源なので、まだ発見されていない埋蔵場所があるかもしれませんがいつかは枯渇する可能性があります。(2019年時点での原油の可採埋蔵量は約2676億㎘、可採年数は57.6年と言われていました、)

 

そう考えると、気軽に買って気軽に捨てる生活はやめたい。ちょっと片付けたいからといって、プラスチックの収納用品を買うのもやめたいと思うのです。

 

そんなことを考えて数年。プラスチックの収納を自分の家用に買う機会は減りました。今日はまず私が愛する収納グッズを紹介します!

 

 

 

片づけのプロである私が偏愛する収納用品ベスト3

収納用品大好きNo.1: アフリカのカゴ

私が自宅で使っていて、一番おススメなのは、アフリカのカゴです。カゴは日本を含め世界中にありますが、私はアフリカ推しです。その理由は、サイズや形の豊富さ、それと素材の強さです。持ち手付き、蓋つき、丸、四角…本当に様々です。同じような形をしている東南アジア産のものも売られているのですが、素材がアフリカの「グルスィ」という水草の方が強い気がしています(完全に私の使用経験からの主観です)。

カゴのいいところは持ち運びが楽であり、様々なものを受け止められる寛容性の高さです。家の中、ありとあらゆる場所で使用していますし、なんなら時にはバッグとしても使用しています。

 

収納のプロ愛用収納グッズ

 

こちらの大きなサイズは、ゴミ箱として使用しています。どうしてもゴミ箱はインテリア性を損ねるので小さくしたい方が多いですが、「見た目が良ければ存在感があってもいいのではないか?」という逆の発想です。

 

特に背が高い方は、大型のランドリーバスケットなので45L のゴミ袋が余裕で入るサイズで、オフィスの雑紙(資源回収)入れとして重宝しています。それに合わせて、隣のストライプのカゴに燃やせるゴミを入れています。こちらは大型の鉢カバーとして以前使用していました。

 

 

 

収納のプロ愛用収納グッズ

コード類が一部芸術的な曲線を描いていますが…(苦笑)こちら固定できないケーブルで…💦

 

テレビの周辺でも使用しています。蓋つきのものは、セネガルバスケット。ここに子どものニンテンドースイッチやそのソフトなどカラフルなものを入れています。持ち手の穴から、充電用のケーブルを通している状態です。

 

そしてテレビの右側のストレッチセットはサイザルウールのカバンを使用しています。この辺りに収めているものが円筒状なので収納用品も円筒状でバランスが取れている気がして気に入っています。テレビでYouTube見ながらストレッチや筋トレをするので、目の前のこの場所に置いておくのが一番片づけやすいです。

 

 

 

 

収納のプロ愛用収納グッズ

 

こちらはダイニングテーブル横。テーブルですぐに使うインスタントコーヒーやはちみつ、オリゴ糖などを収納しています。ピンとがぼけていますが、写真の奥に写っているのもアフリカのうちわ。出しっぱなしにしていても、見た目がうるさくないものを置いています。

 

 

私の場合は、完璧に整頓し続けることが苦手なので、このような天然素材の風合いに助けてもらっています。天然素材は元々不揃いなので、多少ごちゃっとなっていてもそこまで目につかないところがポイントです。逆にプラスチックの四角いボックスの場合は、並べている時に少しでもズレていると目立って散らかっているように見えてしまうんですよね。

 

ただ、こういうカゴ類を店舗のように大量に並べてしまうとそれはそれで視覚的にうるさいので、適量に違う素材をミックスさせるのがいいと思います。

 

収納のプロ愛用収納グッズ

持ち手がついている物は、洗濯物を取り込むのに使用したりしています。一番大きなサイズのブルキナファソバスケットなのですが、洗濯1回分がちょうど入るくらいの量なので、執行猶予なしで毎回畳んでしまわないとカゴに入りきりません。後回し癖があるので、後回しにできないサイズ感のお陰で、その都度溜めずに衣類をクローゼットに戻せています。

 

これらのバスケットは、国内でも販売していますが私はアフリカからの輸入会社から卸したり、あとはeBAY(世界規模のcreemaみたいなサイト)で探したりしてアフリカから直送してもらったりしています。eBAY直送だと、まだ日本では見たことがないような柄やサイズもあるので、探しているだけでとても楽しいです。

 

 

 

 

 

収納用品大好きNo.2: ガラス製品

片付けのプロ愛用収納グッズ

 

ガラス製品…ガラス瓶、ガラスジャーなどもとてもいいですよね。なんでもガラスに入れておけばOK!そのくらい私はガラスを盲信しています。

 

不思議なもので、これがプラスチックだとこの雰囲気にならないからダメなのです。とにかくガラスがいいです。

 

片づけが苦手な人の多くが「見えなくなると、ないことと同じ」と言いますが、ガラス収納だと見える状態で置いておけるのでちゃんと存在を感じたまま収めることができます。

 

我が家でも、お茶類やお菓子をガラスに入れてダイニングテーブルの横に置くようになってから、家族が各自で飲むようになりました。以前キッチンの収納の中に入れていた時は、誰も飲まなかったので「見える状態で近くに置く」の威力を感じています。

 

 

こちらはガラス製のお皿をアクセサリートレーとして使用しています。質感が大好きな吉田晶乃さんというガラス作家さんの作品です。毎日ピアスを身に着ける際に、写真のようにすりすり触って愛でて幸せを感じています。

 

 

 

 

収納用品大好きNo.3:陶器類

 

片付けのプロ愛用収納グッズ

 

 

陶器は中が見えないので、絶対に頻繁に使用するものしか入れてはいけない、というルールがあります。これはPCのモニター前にある小さな鉢カバー。眼鏡とか、リップクリーム、目薬など仕事中に必要な細々とした物を入れています。

 

陶器も食器や鉢など色々な物がお手頃価格で売っていて、用途が限られないところが最高です。思いつけば、どこでも活用できますよね。私の場合、すごく気に入っていたのだけれど割れてしまってもう食器としては使えないものも、ゴリラグルーでくっつけて、小物入れとして使ったりしています(気に入っているものに限りますが)

 

片付けのプロ愛用収納グッズ

これは、つまようじ入れとして使っていたのだけれど、つまようじを出しておかなくなったのでその後コップとして使用していました。でも、他にもコップの用途として優れた物があるので今はキッチンでちょっとあまった調味料入れに使用しています。顆粒だしとか。見た目はすごく気に入っているので、用途は変わってもいつでも活用できるのがとてもいいですよね。

 

 

収納用品大好き番外編:一般に売られているものなら、無印良品ポリエステル麻・ソフトボックス

 

片付けのプロ愛用収納グッズ

手を届かせながらのスマホ手持ち撮影で、平行がズレて気持ち悪い写真で申し訳ありません💦

 

これはご存知の方、使用されている方も多いと思いますが、無印良品のポリエステル麻ソフトボックスです。昔はポリプロピレンファイルボックスや、カラーボックス用のインナーボックスを使用することが多かったのですが、経年劣化や重さに耐えきれずに割れてしまう度にこちらへシフトしてきました。

 

ボックスが軽い、柔らかいというのが最大のポイントだと思います。軽いので中身も軽ければ、高いところに置いてあって万が一落ちてきても危なくない、子どもでも無理なく運べる軽さがいいですね。また、写真のように高い所にあっても柔らかいのでつかんで取りやすいところなどが気に入っています。

 

 

この「柔らかさ」って収納を検討する際に結構いいんですよ。例えば扉がある収納内で使う時も硬い素材の収納用品だと「蝶番にぶつかるこの数㎜のせいで使えない!」ってことがよくあるんですね。その数㎜ために大幅に収納ボックスのサイズを下げるのは収納量が減って残念ですよね。でも、ソフトボックスなら形がある程度自由に曲げられるので、蝶番を回避できるんですよね。そういった面でもとても活用範囲が広いところもおススメです。

 

また、すこし素材感も柔らかいので、収納用品を並べた際にもオフィスっぽくならないのも個人宅にはおススメです。

 

 

 

ということで、ここまでは独断と偏見で私の愛用アイテムについてご紹介してきましたが、あまり参考にならなかった方もいらっしゃると思いますのでライフオーガナイザーを含む整理収納のプロがよく使う収納用品をご紹介していきます!

 

 

片づけのプロが愛用する収納グッズ

 

圧倒的人気は、やっぱり無印良品ポリプロピレンファイルボックス

 

 

片付けのプロ愛用収納グッズ

こちらの写真は、作業の際にお客様のお宅に持参する見本用ですが、私もキッチンのシンク下の引き出しで、洗剤などを入れて使用しています。

 

高さも12㎝と24㎝があること、幅も10㎝、15㎝、25㎝あることで、どんな場所にも組みやすいのがポイントです。

 

100均の収納だとスタッカブルになっていることが多く、幅が上から下まで均一じゃないので収まりが悪いことがあります。でもこのファイルボックスはしっかり四角なので並べても、仕切りとして引き出しの中で使用しても端正に仕上がります。だからやっぱり好んで使用する人が多いのでしょうね。

 

ただ、私は見えないとどこに何があるのかわからなくなるので、基本的には引き出しの中で仕切りとして使います(=引き出しを開けると上から見える)が、棚に並べることはしません。10年以上前に並べて使ったところ、見事破綻したので…(笑)

 

写真のホワイトグレーと、半透明、そしてまだ2023年11月現在サイズは限られますが黒に近いお色が売っていて、ますます今後も活用シーンが増えると思います。

 

 

ライフオーガナイザーが大好きな、IKEAのSKUBB

片付けのプロ愛用収納グッズ

 

 

私は北海道在住なのでIKEAがありません。でも雑誌やSNSで見て、SKUBBを使いたいというお客様もいらっしゃいますので、自分でも商品提案の際にメリットデメリットを説明できるようにサイズ違いでいくつか使用しています。

 

サイズが幅31㎝奥行34㎝と日本の建築のサイズに微妙に合わないところや、長年頻繁に出し入れする場所で使っていると持ち手が汚れて伸びてくるなどのデメリットはありますが、並べていてもスッキリ見えますし、使用しない時には折りたためるのでスマートな見た目が好きな方におススメです。

 

私は自宅では使用していませんが、大きな収納ケースに寝具を収納されている写真もよく見かけますね。国産のものだと、寝具ケースがベージュ、茶色、クリーム色などほっこり系カラーなのに対して、SKUBBは真っ白なので白系インテリアの方やスッキリした見た目を求める方には最適です。

 

 

写真は、クローゼットの上の棚で使用している様子です。これはシーズンものを入れているので、年に4回程度しか出し入れしないので何年か経過していますが持ち手もきれいなままです。

 

 

言わずと知れたニトリのNインボックス

片付けのプロ愛用収納グッズ

右がニトリのNインボックス、しかもこれは旧型です。現行モデルはもっとスッキリした見た目です。

 

こちらも本当によく見かけるので、きっと皆さんご存知だと思います。我が家も昔はもっとあったような気がするのですが、重いものを入れすぎてゆがんだり、持ち手が割れたりと結局どんどん減ってしまいました。

 

今は見える場所では使用していないのですが、見えない場所の収納ではまだいくつか使用しています。

 

こちらも横向きに置いてカラーボックスにぴったりのサイズである

  • レギュラー:幅38.9×奥行26.6×高さ23.6cmを中心に、
  • 高さが半分のよこ型ハーフ:幅38.9×奥行26.6×高さ12cm
  • 幅が半分のたて型ハーフ:幅19.2×奥行26.4×高さ23.6cm
  • 縦も横も半分のクォーター:幅19.2×奥行26.4×高さ12cm

と、サイズバリエーションが豊富なことがポイント。

 

さらにカラーバリエーションも豊富で、白、グレー(薄い)、黒、ダークブラウン、ターコイズブルー(薄い)、ローズ(薄いピンク)、クリア(半透明)と7色もありますので、使いたい場所に合わせることができます。

 

レギュラーの場合、容積が大きいのでついつい色々入れたくなりますが、ちょっと心許ない感じがします。全体に均一に重さがかかるものだと問題がなさそうです(雑誌をピッタリ入れている方がいらっしゃるのですが、それは大丈夫そうでした)。

 

 

 

片づけのプロ愛用収納グッズ、まとめ

一般的によく使用されている収納グッズは、共通点があります。それは、

 

  • 手に入れやすい
  • サイズ違いで揃う
  • シンプルな見た目
  • 廉価
  • クセが強くない
  • 日本の住宅にサイズが合っている(IKEA除く)

 

家や収納家具は基本的には四角いので、同じように四角い収納の方が収まりが良いです。また、後から買い足しやすい条件として、どこでも買える、サイズが違っても見た目に統一感が出せる、シンプルな見た目である…などがあります。

 

よっぽどすでにカゴをお持ちで好きな方以外は、いくら私がカゴやガラスが好きだからといっても突如それをオススメすることはなかなかできません。せいぜい無印良品のラタンシリーズでしょうか…。

 

もし自分で片づけ収納をされる方は、ぜひ一般的な収納用品だけでなく自分の好みや、インテリアテイストに合わせたり、アクセントになるようなアイテムを使用してみてください!

 

そうすることで、きっと毎日片づけるが楽しくなるはずです。

 

 

ご覧いただきまして、ありがとうございました!

  • この記事を書いた人

株式会社OPT LIFE

札幌市~北海道全域 ご自宅を訪問して一緒に片づけをする業者です  ・・・  毎日探し物・忘れ物で時間に追われる、家でくつろげない、片付けてもすぐリバウンドしてしまうを解決 ・・・  片づけの先にある 「本当は、〇〇したい」を叶えるお手伝をしています

-ライフオーガナイズ, 家を整える